オーナー様みなさん猫好きで先住猫がいるケースが、今回初めての譲渡でしたが5人中4家族において先住猫がいる状況でした。そのうち3家族は何かしら以前に経験しており初めてのオーナー様は1家族でした。
そこで初めての方に少しでもお役に立てればと、今回のオーナー様から直接接触方法を聞いたり、少し調べたのでお示ししておきます。
Google等検索エンジンでみると、たくさんの方法がそれぞれ書いてあります。時間がある方はそちらを一つ一つ確認されるのが非常に参考になると思います。
性別の組み合わせ、月齢の組み合わせ等いくつかありますがここでは、性別は考慮せず室内飼養で避妊去勢済の先住猫の居る所に子猫(2~3か月齢)があとから一緒になるという想定で話を勧めます。
〇先住猫の気持ち
先住猫は現状の行動範囲、フードの確保について縄張りを持ち、併せて一心に愛情を受けて生活しています。基本的にそこに新たな侵入者が入ってくると威嚇等により排除しようとまずは行動します。ここで先住猫に不安が起こり変化が認められることになります。一つにはどうしても飼い主さんは新たな子猫のほうに注意が向き、これまで受けていた愛情が他に移ったと感じいじけてしまうなど。又知らない猫が侵入した極端な環境の変化で食欲が低下してしまうなど。ここで必要なことは猫も色々な性格を持っていてそれぞれその対応方法を考えなくてはいけないという事です。強くて自分が上位に立とうとする性格、気弱で相手に威嚇されると自分が逃げてしまう性格、中にはどんな時でも無関心な性格をもつ猫もいると思います。まずこの先住猫の性格を知ることが肝心です。
〇一緒にする方法
先ずは、先住猫に対し縄張りを荒らされないこれまでと変わらないよと不安をあたえないように、新たな子猫は新しい環境に慣れるまでは個別の部屋で管理するほうが良いようです。一日中見ているわけにいかないのでケージも準備し入れることになりますね。2~3日はこの状態を継続します。先住猫はそうしても新たな侵入者がいることの気配は気づいています。ここから少しずつ慣らしていくのですが、子猫をケージに入れ先住猫が入れるようにして興味がどの程度あるかどのような行動をとるか様子をうかがってみましょう。近付きシャーと威嚇するようでしたら子猫がこわばらないうちに先住猫を出して、先住猫の名前を呼んで可愛がりましょう。安心させてください。子猫は案外と平気にしているケースが多いです。これを毎日少しづつ時間を長くしてお互いに脅威を感じなくなってくるとシャーはやらなくなってきます。先住猫があまり気にしないようになりましたら、子猫をケージから出して一緒にしてみましょう。場合によっては2~3週間かかるかもしれません。しかしここで先住猫の性格が今後影響してきます。相手より上位にいると強く自己主張をする先住猫は体も大きく子猫は気後れして隠れるようになる可能性があります。この場合は出来たら移住空間を分けられるとよいのですが、なかなかそうはいかない現実があると思われます。なるべく場所を離す工夫を考えてみて下さい。この場合一緒に仲良くは無理かもしれません。うちの先住猫マリンは8歳まで一人でのんびり生活してましたが、新たな子猫に対して1週間程度威嚇しシャーをしてましたが、どちらかというとおっとり無関心な性格で、自分の目の前に来ると時々シャーといまだに威嚇しますが、子猫が遊びまわっていても我関せずで平気になりました。ただしじゃれあうなど仲良くまではなりませんでした。まあうまく一緒になったなと思っていたところ、半年を経過した頃に突発性の膀胱炎を発症し血尿が出てしまいました。原因ははっきりしませんが、推察すると子猫の2頭に自分の領域を荒らされやはりストレスが少しづつ蓄積していたのかもしれません。子猫と一緒になって1年半経過して初めてお互い毛繕いしあい最後に威嚇して離れた場面が見られびっくりしましたが、少しづつですが相手に対する態度も変化してくるようです。おそらくストレスも軽減してきていると想像されます。
年齢も近く性格が優しくお互い興味がある場合は1週間を経過しなくてもお互いを認め合い、時には一緒に遊ぶようになるかもしれません。この場合はあまり長く隔離せずに早めに顔を合わす時間を作って一緒にしてみましょう。
又今回、外に行き来している老齢の先住猫とは3日目の昼間に一緒にして仲良くなったと聞いています。このように一律にはいきませんが、先住猫の状況をよく確認し、一層可愛がり安心させながら、新たな子猫と一緒に生活ができるように、仲良く遊んでくれると最高ですが焦らず取り組んでみましょう。必ず時間が解決してくれると信じて頑張りましょう。