慢性腎臓病について考える

今回、マリンが膀胱炎になったことを契機に、高齢(7歳以上)猫に対する飼養管理について色々調べ対応を考えてみました。
まず1歳を過ぎたら下部尿路系疾患を考え、尿結石等ができないようなフードを与えてきて現在はロイヤルカナンのエイジングケアステージⅠ(中・高齢猫用の腎、尿PHケア)を与えていますが、もう一歩踏み込むんだ慢性腎臓病に対した対応をするべきだとの考えに至りました。対応として予防も兼ねた投薬(血圧を下げる薬や尿蛋白を抑える薬等)も考えましたが、まずは食事療法を行う事が第一で、投薬は症状等が腎臓病の病態を区分するIRIS(国際獣医腎臓病研究グループ)のステージ分類でステージⅡ(CRE1.6~2.8、尿比重1.017~1.032)からと割り切りました。
どんなフードが良いのか調べたところ、余分なたんぱく質が入ってなく、動物性の蛋白が主体でリンとナトリウムが制限され、人間も同じですがDHA・EPAなどのオメガ3脂肪酸が腎臓の働きに良い作用をするのでなるべく多く入っていること、腸管で毒素を体内に吸収しないように作用する適切な乳酸菌の配合、併せて活性炭が入っていれば更に毒素を吸着してくれる(通常はネフガードのようなサプリメントを別に給与する)などが条件としてあげられ、まずはアニモンダ インテグラプロテクト 腎臓ケア(タンパク質26%、リン0.45%、リノール酸2.6g/100g、穀物不使用、ポテトと豆) とファルツア10 リナールアクティブ(タンパク質26%、リン0.8%、オメガ3 0.9%、穀類は米のみ、酵母)及びベッツセレクション 猫用腎ケア(タンパク質27%、リン0.5%、活性炭200mg/100g、穀類は米のみ、酵母、殺菌処理乳酸菌)の三種類で嗜好性を確認することにしました。
その結果については、「メニューのびょうき」のサイドバーに付け加えましたのでそちらをご覧ください。

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